2010.11.18 トヨタ子会社への融資を巡り、仙台に他県の銀行が続々進出

東北経済の中心地・仙台で、地域銀行の競争が激しさを増している。相次ぐ出店に加え、10月にはきらやか銀行(山形市)と仙台銀行(仙台市)が経営統合を発表。市場経済の縮小が見込まれるなか、これから仙台には自動車関連産業が集まることもあり、従来の営業エリアを越えた動きに拍車がかかる。「ものすごい競争激化。宮城県は、金融過当地域」(仙台銀行・三井精一頭取)、「なかなか厳しい。県外の銀行が仙台に進出している」(七十七銀行・氏家照彦頭取)。11月中旬の9月中間決算発表会見で、仙台が地盤の頭取は、同じ危機感をに
じませた。仙台といえば七十七銀の「牙城(がじょう)」。しかし、東北で急速に進む高齢化や人口減を背景に、宮城県外の地域銀行が、自分の足場を越えて商業圏・仙台に乗り込んでいる。特に各行が魅力に感じているのは、トヨタ自動車の子会社・セントラル自動車が来年1月、宮城県大衡村で自動車生産を始めること。関連企業も転入し、融資拡大の可能性が広がる。仙台市や隣接2市に営業部や支店など6拠点がある岩手銀行(盛岡市)は08年11月、大衡村の北にある宮城県大崎市にも支店を構えた。当初は営業に力を注ぐため、大崎市の規模
にしては多い12人体制でスタート。同行総合企画部によると「(貸出金など)かなり数字的には残せている」という。山形銀行(山形市)も08年10月、仙台市北部に泉中央支店を新設。自動車関連融資に加え、住宅ローンなど流入人口向け個人融資も狙う。青森銀行(青森市)は仙台駅前の支店の「人員を増やす」。以前は仙台に支店があった大東銀行(福島県郡山市)は「商業都市として仙台は東北で群を抜いている。また進出したい」。こうした流れの極みが、県境を越えた経営統合だ。昨年、北都銀行(秋田市)と荘内銀行(山形県鶴岡市)は
東北初の統合持ち株会社「フィデアホールディングス」を設立。その本社は、東北最大の経済圏、仙台だ。きら銀・仙台銀連合も、持ち株会社の本社は仙台に置くことを決めている。今後、東北の地域銀行はどう動くのか。ある地銀頭取は「きら銀と仙台銀の統合は、ある意味必然。規模の大きな地銀も、大きなうねりの中にある。再編は収まらない」とみる。

銀行はお金を預けるところだと思っている人が多いですが、企業としてみた場合
銀行はローンを組んでもらわないと利益が出ません。(利子が出ていくばかり)
そこでローンを取り付けてもらおうと住宅を勧めたり、
信用できる企業にお金を貸しつけようとするわけです。
ちなみにアメリカでは各銀行が特に利益を優先した結果、
貸したお金を返してもらえずサブプライムローンとなりました。


  • 最終更新:2010-11-18 13:42:27

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード